「おしゃれな平屋が建てられるハウスメーカーはどこ?」
「平屋を建てるか悩んでいるのでメリットやデメリットが知りたい」
このような悩みを、抱えている方もいるでしょう。
この記事ではデザイン性や間取りの自由度が高い、おしゃれな平屋が得意なハウスメーカー5選を紹介します。
ハウスメーカーの選び方や、平屋のメリット・デメリットなどもまとめました。納得のいく家づくりの第一歩に、ぜひ役立ててください。
おしゃれな平屋が得意なハウスメーカー5選
おしゃれな平屋が得意なハウスメーカー5社を紹介します。本記事では、デザイン性や間取りの自由度の高さをもとに、ハウスメーカーを選定しています。
- 積水ハウス
- 住友林業
- セキスイハイム
- パナソニックホームズ
- スウェーデンハウス
積水ハウス
出典:積水ハウス
積水ハウスは、鉄骨と木造の両方で平屋を建てられるハウスメーカーです。鉄骨造では「ダイナミックフレーム構法」、木造では「シャーウッド構法」を採用していて、柱がなくても30帖を超える広々としたLDKを実現可能です。
深い軒や大開口の窓、中庭、勾配天井に設けた高窓などを組み合わせることで、室内にはやわらかな自然光がやさしく広がります。内と外がつながるような一体感のある空間設計が、心地よい暮らしを演出します。
坪単価は約80万〜120万円とやや高めですが、初期30年保証に加えて永年保証にも対応しており、長く住み続けたい方におすすめです。
関連記事:積水ハウスの坪単価・口コミ【2025年版】価格が高いと評判の理由を徹底調査
住友林業
出典:住友林業
住友林業は、木材のプロとしての歴史を活かした、あたたかみのある平屋づくりが得意なハウスメーカーです。平屋専用プランの「GRAND LIFE」では、最大7.1mの開口が可能な構法を使い、庭とつながる開放的な空間を演出できます。
全体の約4割が平屋という実績もあり、木の種類はオークやウォルナットなどから選べるのも楽しみのひとつです。
また、1.5階建ての「プラスカイ」は、趣味やくつろぎに使える空間をプラスできるユニークな設計です。60年保証の仕組みがあるため、将来の安心感もしっかり備わっています。
関連記事:【2025年最新】住友林業の坪単価・総額はいくら?平屋や坪数別の価格比較
セキスイハイム
出典:セキスイハイム
セキスイハイムは、工場での生産に力を入れた、安心感のある家づくりが特徴のハウスメーカーです。鉄骨ユニット構造を使うことで、地震に強く、柱や壁の位置も安定していて、長く快適に住める家がつくれます。
工場で80%以上の工程を行うため、天候に左右されずに工期が短く、品質にムラが出にくいのも安心できるポイントです。さらに、全館空調「快適エアリー」を導入すれば、季節に関係なく家中が心地よい温度に保たれます。
太陽光発電を取り入れたZEH住宅にも対応しており、光熱費の削減にもつながります。60年間の長期サポートも整っているため、住み始めてからも安心が続く点もメリットです。
関連記事:【2025年最新】セキスイハイムの坪単価!商品別・他社比較や総額まで解説
パナソニックホームズ
出典:パナソニックホームズ
パナソニックホームズは、お手入れしやすさと快適な空間づくりを両立した平屋を提案しています。外壁に使われている「キラテックタイル」は、太陽と雨の力で汚れを落としてくれるセルフクリーニング効果があります。
家中の空気を整えてくれる全館空調「エアロハス」も搭載可能で、広い平屋でも温度差を感じにくく、いつでも快適に過ごすことが可能です。また、万が一の地震の際に建て替え費用を補償してくれる地震あんしん保証があり、最長35年保証してくれます。
パナソニックホームズは、長く安心して住める住まいを探している方におすすめです。
関連記事:【2025年最新】パナソニックホームズの坪単価は?注文・規格住宅など商品別価格も紹介
スウェーデンハウス
出典:スウェーデンハウス
スウェーデンハウスは、木のぬくもりを感じられる北欧デザインと、高い断熱性能が魅力のハウスメーカーです。
2×4工法によって、冬でもあたたかく、外の寒さを気にせずに過ごせる快適な住まいがつくれます。標準でUA値0.38以下の高断熱仕様を採用しており、光熱費を抑えながら心地よい空間が保てるのも安心です。
内装には明るい木材が使われており、自然光をたっぷり取り入れられる設計なので、家の中が明るく開放的になります。木製サッシや北欧家具との相性も良く、住まい全体の雰囲気をまとめやすいのも魅力です。見た目の美しさと住み心地、どちらも大切にしたい方におすすめです。
理想の平屋を建てるためのハウスメーカーの選び方
理想の平屋を建てるためには、以下のポイントを参考にハウスメーカーを選びましょう。
- 間取りプランの自由度を確認する
- 住宅性能を確認する
- 実績と口コミを確認する
それぞれの選ぶポイントについて詳しく解説します。
間取りプランの自由度を確認する
平屋はワンフロアで暮らすからこそ、収納や家事動線、採光の工夫が住み心地を大きく左右します。間取りの自由度は、フルオーダー・セミオーダー・規格住宅の3つで異なり、自由度が高いほど費用も上がる傾向にあります。
とくに平屋では、キッチンや洗濯スペース、ファミリークローゼットをつなぐ家事の三角形や、行き止まりのない回遊動線などの間取りが人気です。各ハウスメーカーの提案力や実績をチェックして、理想の間取りが叶えられるかを確認しましょう。
住宅性能を確認する
長く安心して住むためには、住宅性能のチェックが大切です。とくに耐震性能は、最高等級の耐震等級3認定かどうかを確認しておくと安心です。
断熱性能はUA値0.46以下、気密性能はC値1.0以下を目安のひとつとして選ぶとよいでしょう。また、換気の方式は、気候や住宅の気密性に合ったものを選ぶことが大切です。
長期優良住宅やZEHの認定を受けた住宅であれば、補助金や税制優遇の対象となるため、経済的なメリットも得られます。
実績と口コミを確認する
ハウスメーカー選びでは、実際に建てた方の声も参考になります。OB訪問で住み心地や対応の印象を聞いたり、SNSや掲示板で施工事例や後悔ポイントをチェックしたりすると、具体的なイメージがわきやすくなります。
とくに平屋の実績が多いメーカーなら、提案や施工のノウハウも豊富です。また、住宅性能評価書や完成保証制度の有無も、信頼できる会社かどうかを見極める判断材料になります。ハウスメーカーを選ぶ際には公式サイトだけでなく、さまざまな角度から情報収集することが大切です。
予算内で建てられるか確認する
平屋は2階建てより基礎や屋根の面積が広いため、坪単価が1〜2割ほど高くなる傾向があります。また、坪単価だけでなく、地盤改良や外構などの付帯工事費や、登記費用などの諸費用も含めた総額での見積もりを確認しましょう。
2025年には子育てエコホーム支援事業で最大100万円の補助金が使え、住宅ローン控除も13年間の優遇措置があります。自治体独自の補助もあるので、制度の確認も忘れずに行いましょう。
平屋住宅のメリット
平屋住宅には以下のようなメリットがあります。
- 生活動線が楽になる
- 家族のつながりを感じやすい
- 将来のバリアフリー化がしやすい
- メンテナンスがしやすい
- 構造的に地震に強い
それぞれのメリットについて解説します。
生活動線が楽になる
平屋の魅力は、すべての暮らしがワンフロアで完結する点です。
階段がないことで、洗濯や掃除などの家事もスムーズに行えます。たとえば「洗う→干す→しまう」の動きが同じ階で完結するため、移動の手間が省けます。回遊動線を採用すれば、キッチンから洗面室、収納までをスムーズにつなげられるのもポイントです。
小さな子どもや重い荷物を抱えての移動もラクになり、忙しい共働き世帯にとっては、毎日の家事が少しでも楽になる工夫として人気です。
家族のつながりを感じやすい
平屋は上下階の区切りがないため、どこにいても家族の気配を感じやすい住まいです。LDKを中心にした間取りでは、料理中に子どもの勉強を見守れたり、自然と顔を合わせる機会も増えます。
また、来客時も動線が短く、家の中へスムーズに案内できるのもポイントです。高齢の方や小さなお子さまがいる家庭でも、同じフロアで過ごせることで安心感が生まれます。平屋はプライバシーを確保しながら、家族のつながりを大切にしたい方にぴったりの間取りです。
将来のバリアフリー化がしやすい
平屋は階段がないため、将来のバリアフリー対応がしやすい住宅です。手すりの設置や段差の解消など、最小限のリフォームで安心の住まいに整えられます。
あらかじめ通路を広めに設計しておくことで、車いすでの移動もスムーズになるでしょう。生活スタイルが変化しても無理なく暮らし続けられるのは、平屋ならではの魅力です。
住み慣れた場所で年を重ねることを大切にしたい方にとって、将来の備えとしても安心できる住まいといえるでしょう。
メンテナンスがしやすい
平屋は2階建てと比べて屋根や外壁の高さが低いため、メンテナンスしやすいのが特徴です。たとえば、雨どいの掃除や外壁の洗浄なども脚立で対応できる場合が多く、お手入れが簡単にできます。
また、外壁塗装や屋根修理の際に必要な足場の費用が少なく済むため、長期的に見てもメンテナンスコストを抑えられます。太陽光パネルを設置している場合も、点検や清掃がしやすく、発電効率を保ちやすいのも平屋の魅力です。
構造的に地震に強い
平屋は建物の重心が低いため、地震の揺れに強く、倒壊のリスクが少ないといわれています。上の階がない分、柱や梁への負担が小さく、安定した構造を保てるのが特徴です。
耐震等級3を取得しやすい点も安心材料のひとつになるでしょう。大きな窓や吹き抜けを取り入れた開放的なデザインでも、設計次第で耐震性を確保できます。
平屋住宅のデメリット
平屋住宅には以下のようなデメリットもあります。
- 広い土地が必要になる
- 坪単価が割高になりやすい
- プライバシー確保が難しい場合がある
- 採光・風通しに間取りの工夫が必要になる
それぞれのデメリットについて解説します。
広い土地が必要になる
平屋は2階建てに比べて建物の面積が広くなるため、ある程度の敷地が必要です。2階建てなら上階に配置できる部屋も、平屋では1階にすべて収めるため、建築面積が大きくなります。
庭やウッドデッキなどを設けたい場合は、さらに土地にゆとりが必要です。都市部では土地価格が高いため、希望の間取りを実現するには郊外や地方での建築も視野に入れると選択肢が広がります。コンパクトな平屋を計画するのも、土地コストを抑える工夫のひとつです。
坪単価が割高になりやすい
平屋は基礎や屋根の面積が広くなる分、2階建てよりも建築コストが高くなる傾向があります。たとえば、30坪の平屋を建てる場合、坪単価が1〜2割高くなり、総額で数百万円の差が出ることもあります。
ただし、建物の形をシンプルにしたり、屋根の形状を工夫したりすることでコストを抑えることは可能です。平屋専用の商品を展開しているメーカーを選べば、コストパフォーマンスのよい家づくりができる場合もあります。
プライバシー確保が難しい場合がある
平屋はすべての部屋が1階にあるため、外からの視線が気になることがあります。とくに寝室やリビングが道路や隣家に面している場合は、プライバシー確保に配慮した工夫が必要です。
対策としては、フェンスや植栽を使った目隠し、中庭の活用、窓の配置を工夫するなどがあります。また、窓がすべて1階にある分、防犯対策も重要です。防犯フィルムやセンサーライトの設置などで、安心できる住環境を整えましょう。
採光・風通しに間取りの工夫が必要になる
平屋は建物の中心部に光や風が届きにくくなることがあり、間取りの工夫が重要です。とくに奥行きのある間取りでは、中央の部屋が暗くなりやすくなります。
風通しが悪いと、湿気がこもりやすくなる点にも注意が必要です。高窓や天窓の設置、中庭を囲む間取り、対角線上に窓を配置するなどの工夫で、自然光や風を取り入れやすくなります。
設計段階でこうしたポイントをしっかり押さえることで、快適な住まいが実現できます。
平屋住宅の間取りとデザイン例
平屋住宅の間取りやデザイン例について紹介します。
- 中庭を囲むコの字型平屋
- シンプルモダンな平屋
- 和モダンスタイルの平屋
理想の平屋を建てるための参考にしてみてください。
中庭を囲むコの字型平屋
コの字型平屋は、建物の中心に中庭を設けることで、すべての部屋に自然光と風が届く間取りです。外からの視線を遮りながら、家族だけのプライベートな空間を楽しめるのも魅力です。
たとえば、6畳ほどの中庭を囲むようにLDKや寝室を配置することで、日中は照明なしでも明るく過ごせます。都市部でも開放感がある間取りとして人気ですが、防水や排水の工夫、建築コストへの配慮も大切です。
シンプルモダンな平屋
シンプルモダンな平屋は、直線的なデザインとモノトーンカラーを取り入れた、すっきりとした住まいです。装飾をおさえた外観と、白を基調とした室内は、清潔感がありながらも洗練された印象を与えてくれます。
素材には、ガルバリウム鋼板や無垢材などが使われることが多く、メンテナンスのしやすさやコスト面でもメリットがあります。スタイリッシュな空間に、間接照明やアクセントウォールで温かみをプラスするのもおすすめです。
和モダンスタイルの平屋
和モダンの平屋は、落ち着いた雰囲気と現代的な機能性をあわせ持った住まいです。深い軒や格子など、伝統的なデザインを活かしながら、シンプルな外観や無垢材・漆喰などの自然素材で空間にやさしさを加えます。
たとえば、黒の外壁と木目を組み合わせた外観は、上品で飽きのこない印象になるでしょう。ウッドデッキや庭とつながる開放的な間取りにすることで、季節の移り変わりを感じながら、穏やかに暮らせる家になります。
インナーガレージ付き平屋
インナーガレージ付き平屋は、車庫が建物と一体になっている間取りです。玄関を通らずに荷物を運び込める動線は、買い物帰りや雨の日に便利です。
また、ガレージ内から直接キッチンやパントリーにアクセスできるようにすれば、家事効率もアップするでしょう。防火や換気の工夫、遮音対策を取り入れることで、住まい全体の快適性も保てます。
まとめ
おしゃれな平屋を建てるには、各ハウスメーカーの特徴を比較し、自分たちの理想に合った1社を選ぶことが大切です。積水ハウスや住友林業など、設計の自由度や住宅性能を重視した選択がおすすめです。
平屋は生活動線がスムーズで、将来のバリアフリー化にも対応しやすい一方、広い土地や坪単価の高さといった注意点もあります。
間取りやデザインの工夫、実績や口コミの確認を通じて、納得の家づくりを進めましょう。