冬によくあるマイホームの後悔6選!新築の家でも後悔につながるポイントとは?

せっかく建てた新築のマイホームが冬になると寒すぎる、暖房費用が高すぎるなど、冬だからこその家についての悩みや後悔を感じている方も多いかと思います。

本記事では、「もみの木ハウス・かごしま」さんの解説動画を参考に、冬によくあるマイホームの後悔とその解決方法を6つ厳選して解説します。

これから家を建てるのに冬に後悔したくない方だけでなく、すでに悩んでいる人にとっても参考になる内容となっていますので、ぜひ最後までご覧ください。

家の中が寒い

冬によくあるマイホームの後悔1つ目は、家の中が寒いということです。

断熱性能を無視した家を作ってしまうと、冬には家の中が寒くなります。

  • お風呂に入るのに覚悟がいる
  • 夜トイレに行きたくなっても寒くて布団から出られない
  • 朝に顔が寒くて目が覚める
  • 朝食の準備をするのに寒くて辛い
  • 足元が冷たい
  • 着ぶくれして動きづらい

など、家の中が寒いというだけで様々なことに後悔することになります。

 

家の中が寒いことで最も大きな問題となるのが、ヒートショックの危険性が高まるということです。

ヒートショック⋯急激な温度変化により血圧が乱高下し、脳卒中や心筋梗塞などを引き起こすこと。

特に断熱性能が低い家のお風呂ではヒートショックが起こりやすく、床のタイルの冷たさで血圧が上がり、そこに浴槽で水圧がかかると頭の血管などにダメージを受けるというのが、ヒートショックで亡くなる大きな原因の一つとなっているとのことです。

 

寒い家にならないための解決方法は、高気密・高断熱の家を建てるということです。

現在日本での高気密・高断熱の家を建てている会社の割合は二割程度しかないと言われているとのことですが、2025年4月に施行予定の建築基準法改正によって、これからは断熱基準を満たした家を建てることが義務化されるということもあります。

これから家を建てる方は、高気密・高断熱の家を建てる経験値の高い建築会社を選ぶように気をつけましょう。

高気密・高断熱の家についての詳細は、こちらの記事もあわせてご覧ください。

 

暖房費用が高い

冬によくあるマイホームの後悔2つ目は、暖房費用が高いということです。

断熱性能の低い家ではただ寒いだけでなく、エアコンや石油ファンヒーターを回しても熱が外に逃げていくためさらに暖房を強める必要があり、光熱費・電気代が高くなってしまいます。

 

こちらについての解決方法も、高気密・高断熱の家を建てるということになります。

気密性、断熱性能が高い家であれば、30坪程度の平屋でも6畳用エアコン1台で賄えます。

2階建ての家の場合でも1階・2階にそれぞれ6畳用エアコンを1台ずつ設置して、夏は2階のエアコンを、冬は1階のエアコンを回すことで十分賄えます。(冷たい空気は下に、暖かい空気は上に行くため)

 

冬の光熱費・電気代についてより詳しく知りたい場合は、こちらの記事もあわせてご覧ください。

 

窓が結露する

冬によくあるマイホームの後悔3つ目は、窓が結露するということです。

窓のサッシの性能が低い場合、外気との気温差で窓ガラスやサッシが結露します。

窓が結露するとカーテンにカビが生え、そのカーテンからカビの胞子が放出されて家中がカビていきます。

カビが生えるとカビを食べるダニが発生し、さらにはそのダニを食べる大型のダニも発生するというような形で、家の中で悪い環境のサイクルが発生してしまいます。

ダニの糞や死骸を人が吸うと喘息やアトピー性皮膚炎になるとも言われており、窓の結露をきっかけに家の空気環境がとても悪くなってしまうということです。

 

このきっかけとなる窓の結露を防ぐための解決策は、窓の断熱性能を上げることが重要です。

窓のサッシは、

樹脂サッシ > 複合サッシ > アルミサッシ

というように断熱性能に差があります。樹脂サッシや複合サッシを使うことで、窓の断熱性能を上げましょう。

同様に窓ガラスにも性能の差があり、左から順に性能が高くなっています。

Low-Eガラス > ペアガラス > 単板ガラス

樹脂サッシとLow-Eガラスが適切に施工された家であれば、そう簡単に窓が結露することはありません。

また室内の湿度環境も改善するのであれば、調湿する内装材を使うことも重要になります。

 

すでに断熱性能の低い窓を設置した家に住んでいる場合は、二重窓にすることで断熱性能を上げることができます。

いまある窓の内側に樹脂サッシの窓をもうひとつつけることで、断熱性能を上げることが可能です。

 

洗濯物の外干しがつらい

冬によくあるマイホームの後悔4つ目は、洗濯物の外干しがつらいということです。

冬の寒い中で冷たい洗濯物を外に持っていって干すのは、とてもつらい作業になります。

部屋干しをすれば冷たい思いをしなくてすみますが、一般的な住宅では部屋干しではなかなか洗濯物が乾きません。

 

部屋干しでも洗濯物が乾くようにするための解決方法の1つは、ガス衣類乾燥機「乾太くん」を使うということです。

そしてもう1つのより根本的な解決方法が、調湿する内装材を使うということです。

例えばもみの木ハウスさんでは、内装材に調湿するもみの木を使っているため、夜に洗濯物を室内に干しておけば、朝には乾くとのことです。調湿する内装材を使った家づくりをすれば、「乾太くん」を使わなくとも部屋干しで洗濯物が乾きます。

もう1つの解決方法としてコインランドリーを使うという方法もありますが、毎回コインランドリーを使っているとコインランドリー代も高くなりますし、時間もかかります。家づくりの段階で部屋干しできる家を建てるように考えたほうがより良いかもしれません。

 

床や壁が冷たい

冬によくあるマイホームの後悔5つ目は、床や壁が冷たいということです。

床や壁が冷たいと、靴下とスリッパを履かなければ冬は家の中を歩けないということになります。

床や壁が冷たくなる原因は断熱性能が低いということと、あとは熱伝導率の高い床材・壁材を使っているということがあります。

石やタイルのような硬い素材、そしてベニヤやカラーフロアなども冷たい素材になります。

無垢材でも、表面にウレタン塗装がされていると冷たくなります。

 

床や壁が冷たくならないための解決方法としては、柔らかい床材・壁材を使うということです。

木材の中でもスギやヒノキ、もみの木などの針葉樹は柔らかい素材で、冬でも冷たくなりづらいです。逆に木材の中でも広葉樹は硬くて重いため、これらより冷たくなりやすいです。

またせっかく針葉樹の木材を使っても、表面にウレタン塗装がされていると冷たくなってしまうので注意が必要です。

 

ただし、木材を床材・壁材に使う場合の注意点として、使用量を考えないとシックハウスになる恐れがあります。

シックハウス症候群⋯新築の家で建材から放出される化学物質が原因で起こる体調不良。

樹種によっては人体に悪影響のある化学物質を多く揮発する木材もあるため、プロの判断で樹種や使用量を適切にしなければなりません。

内装材の注意点についてより詳しく知りたい場合は、こちらの記事もあわせてご覧ください。

 

またすでに冷たい床材を使っている場合は、カーペットを敷くことで解決することができます。

ただし高温多湿な日本の環境では、カーペットはカビやダニの温床になる危険性もあるため、注意が必要です。

 

水回りの使い勝手が悪い

冬によくあるマイホームの後悔6つ目は、水回りの使い勝手が悪いということです。

給湯器からの距離が遠い場合、水道からお湯を出そうとしてもしばらく水しか出てこないということになります。

特にキッチンとお風呂が離れている間取りの場合、キッチンでなかなかお湯が出てこずに、冬の家事で後悔することになります。

 

水回りの使い勝手の解決方法としては、水回りをまとめるということになります。

キッチン・お風呂・洗面所を1箇所にまとめた間取りにすることでお湯が出るまでのタイムラグが少なくなり、なによりキッチンを中心とした家事動線とすることで家事がやりやすくなります。

「映える」ことを理由にお風呂をキッチンから遠く設計してしまうこともあるようですが、家事や水回りで後悔したくない場合は避けたほうが良いでしょう。

給湯器が2つあればお風呂とキッチンが離れていても問題ないですが、この場合は当然給湯器の設置費は2倍になりますので注意してください。

 

冬のマイホームで後悔しないために

冬のマイホームでよくある後悔として

  • 家の中が寒い
  • 暖房費用が高い
  • 窓が結露する
  • 洗濯物の外干しがつらい
  • 床や壁が冷たい
  • 水回りの使い勝手が悪い

についての後悔ポイントと、解決方法を解説しました。

 

  • 高気密・高断熱の家にすること
  • 調湿する内装材を使うこと
  • 水回りの設計をしっかり考えること

上記について考慮することで、かなりの問題をあらかじめ解決できます。

これから家を建てる方は、これらのことについてしっかり考えてくれる住宅会社を選ぶように気をつけてください。

 

参考:竹下社長の快適家づくり通信 / もみの木ハウス・かごしま 公式

竹下社長の快適家づくり通信 / もみの木ハウス・かごしま 公式
はじめまして、もみの木ハウス・かごしま社長の竹下です。 「快適な家づくりをしたい」「家づくりで後悔や失敗をしたくない」と思っている方々へ、このチャンネルでは私が建築歴約40年間で培った知識やスキルを活かし、皆さんのお役に立てる情報を発信して...
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