「ローコストでマイホームを建てたいけど、どこのハウスメーカーがいいの?」
「ローコストのハウスメーカーにデメリットはあるの?」
理想のマイホームを建てるためにハウスメーカー選びをしている方は、このような不安を感じていませんか?
この記事では、全国の信頼できるローコスト住宅メーカーを坪単価やプランの安さの観点から比較し、ランキング形式で紹介します。
平屋や注文住宅に強い大手ハウスメーカーから地域密着型の工務店まで、実績ある会社を厳選しました。また、ローコスト住宅のメリット・デメリットやハウスメーカーの選び方まで詳しく解説します。
ローコスト住宅のハウスメーカーランキングTOP7
コストパフォーマンスに優れたローコスト住宅メーカーのなかから、独自の強みを持つ7社をランキング形式でご紹介します。
本記事では、坪単価の安さと低価格プランの有無を基準にランキングを作成しています。
1位:アイフルホーム
出典:アイフルホーム
アイフルホームは、コストと品質のバランスを重視する方にぴったりのハウスメーカーです。平均坪単価は約59.3万円と安く、ローコストでマイホームを建てられます。
LIXILグループの一員である強みを活かし、キッチンやバス、断熱サッシなどの高品質な設備が標準仕様として含まれています。他社ではオプション扱いになるような設備を、追加費用なしで導入できる点が大きな強みといえるでしょう。
また、実際に建てた方の満足度も高く、2025年のオリコン顧客満足度ランキング「建築費用2,000万円未満」部門で1位を獲得した実績があります。耐震性では耐震等級3相当を確保しており、子どもがいる家庭でも暮らしやすいキッズデザインを取り入れている点も特徴です。
関連記事:【2025年最新】アイフルホーム坪単価は?すごい家やFAVOなど商品別価格も紹介
2位:アイダ設計
出典:アイダ設計
「限られた予算内でも間取りにこだわりたい」と考える方には、アイダ設計がおすすめです。平均坪単価は約74.9万円と中価格帯ですが、「999万円の家」であれば坪単価約41万円から建てられます。
アイダ設計はローコスト住宅のなかでも、規格住宅ではなく自由設計を強みとしており、施主が設計士と相談しながら家族に合った間取りを形にできます。自社プレカット工場を持ち、ミリ単位での加工に対応できるため、自由度の高いプランでもコストを抑えやすい点がポイントです。
ZEH基準の省エネ住宅にも積極的で、太陽光発電を取り入れたプランも選べます。低コストでオーダーメイド感のある家づくりを大切にしたい方におすすめです。
関連記事:アイダ設計の平均坪単価は約74.9万円 ブラーボ2や平屋など商品別価格も紹介
3位:秀光ビルド
出典:秀光ビルド
家づくりの資金計画で「予算オーバーしないか心配…」という方に選ばれているのが秀光ビルドです。坪単価は約51.9万円と本記事で紹介するハウスメーカーのなかで最も安い価格帯になります。
秀光ビルドの特徴は、施主の希望により契約内容の変更以外は、追加費用が一切かからない点です。見積もりの段階で地盤調査や生活に必要な住宅設備などの諸経費を含めた「コミコミ価格」が提示されます。
さらに、自社検査と第三者機関によるダブルチェックで計12回の検査を標準化し、施工品質も確保しています。低価格と品質の両立を大切にしたい方に、誠実な家づくりができるハウスメーカーとしておすすめです。
4位:ユニバーサルホーム
出典:ユニバーサルホーム
ユニバーサルホームは、独自の技術で一年中快適な室内環境を実現してくれるハウスメーカーです。坪単価が約59.4万円と低価格でマイホームを建てられます。
ユニバーサルホームの特徴は、地熱を活かした「地熱床システム」と1階全面床暖房が標準装備されている点です。床下に砂利を敷き詰めてコンクリートで密閉する基礎工法により、地面の安定した温度を活用して「夏は涼しく、冬は暖かい」という快適さを叶えます。
さらに、足元から家全体を暖める床暖房は風を起こさないため、乾燥が気になる方や小さなお子様がいるご家庭にもぴったりです。
初期費用を抑えながらも快適さに妥協したくない方に、ユニバーサルホームはおすすめです。
5位:富士住建
出典:富士住建
富士住建は、生活に必要な設備がすべて価格に含まれている「完全フル装備の家」を提供しているハウスメーカーです。利益率を最低限に抑えて、無駄な費用を削減した結果、坪単価約61.5万円と安い価格で提供できるようになりました。
たとえば、ハイグレードのキッチンや大型カップボード、1.5坪の浴室や浴室テレビ、エアコンや床暖房など、他社ではオプション扱いになる設備が標準で揃っています。これにより追加費用を気にせず、設備選びの手間も省けるのが魅力です。
富士住建は、設備の質にはこだわりたいけれど、予算管理はシンプルに進めたいという方におすすめです。
6位:クレバリーホーム
出典:クレバリーホーム
クレバリーホームは「建てた後も長く安心できる家にしたい」をコンセプトに自由設計住宅を提供しています。建築に必要なさまざまな商品を自社開発しており、建材を一括購入するなどしてコストを削減していて、坪単価は約68万円です。
特徴的なのが、標準仕様の「外壁タイル」です。一般的なサイディング外壁は定期的な再塗装が必要になりますが、クレバリーホームの外壁タイルは紫外線による色褪せや劣化が起こりにくく、雨で汚れを洗い流すセルフクリーニング機能も備えています。
このため、将来的な外壁メンテナンス費用を大きく抑えられます。クレバリーホームは、初期費用だけでなく将来の維持コストまで考えて家を建てたい方におすすめです。
関連記事:【2025年最新】クレバリーホームの坪単価は約68万円|Vシリーズや平屋の価格も紹介
7位:タマホーム
出典:タマホーム
タマホームは、高品質なものを適正価格で提供することをテーマに注文住宅を提供しているローコストハウスメーカーです。坪単価は約68.4万円となっています。建材や住宅設備を大量に一括仕入れすることで、価格を抑えながらも一定の品質を保っている点が特徴です。
主力商品である「大安心の家」は、長期優良住宅の基準を標準で満たしており、耐震等級3も確保しています。
コストだけでなく基本性能や資産価値を大切にしたい方に適しています。さらに、キッチンやバスはLIXILやTOTOなど複数の国内大手メーカーから選べるため、設備の選択肢が広いのも嬉しいポイントです。
関連記事:【2025年最新】タマホーム坪単価は約68.4万円|総費用や口コミ・評判も紹介
ローコスト住宅のメリット
ローコスト住宅には以下のようなメリットがあります。
- 費用を抑えられる
- 工期が短くなる
- ライフステージの変化に対応しやすい
それぞれのメリットについて解説します。
費用を抑えられる
ローコスト住宅の魅力は、家づくりの総費用を無理のない範囲に抑えられることです。
ローコスト住宅の手頃な価格は、間取りや仕様の規格化、建材の一括仕入れ、広告費の抑制といった、メーカーの工夫によって実現されています。
コスト面からマイホーム建築に悩んでいた方も、家を建てやすくなるでしょう。
また、住宅ローンの返済負担が軽くなることで、教育資金や老後資金にも余裕が生まれ、将来の家計にも安心感を持てるのもメリットです。
工期が短くなる
ローコスト住宅は工期が比較的短く、早く新しい暮らしを始めたい方に向いています。規格住宅が多いため、間取りや仕様がある程度決まっており、ゼロから設計する注文住宅に比べて打ち合わせの時間を大きく短縮できます。
さらに、工場でのプレカット加工などを活用した効率的な施工によって、現場での作業時間や天候の影響も最小限に抑えることが可能です。
着工から引き渡しまでが3〜4ヶ月程度で完了するケースもあり、仮住まいや家賃の負担を減らせるのもポイントです。
ライフステージの変化に対応しやすい
ローコスト住宅は、初期費用が抑えられるぶん、将来の暮らしの変化にも柔軟に対応しやすいのがメリットです。住宅ローンの負担が軽いため、子どもの進学や親の介護、転勤や移住など、ライフプランにあわせて住まいを変える選択肢が取りやすくなります。
また、シンプルな構造の住宅が多いため、間取りの変更やリフォームもしやすく、暮らし方にあわせた住まいの工夫もしやすい点も魅力です。
ローコスト住宅は建てたら終わりではなく、暮らしの変化にあわせて使い方を変えていける住まいです。将来の選択肢を広げたい方にとって、安心して長く暮らせる選択肢となるでしょう。
ローコスト住宅のデメリット
ローコスト住宅のデメリットは以下のとおりです。
- 間取りの自由度が低い
- オプションによっては高額になる
それぞれのデメリットについて詳しく解説します。
間取りの自由度が低い
ローコスト住宅では、コストを抑えるために間取りや仕様があらかじめ規格化されているケースが多く、フルオーダーの注文住宅に比べて設計の自由度は限られます。
用意されたプランのなかから選ぶスタイルが一般的なため、「収納を増やしたい」「家事動線を変えたい」といった細かな希望に対応できない場合があります。結果として、暮らし始めてから使いにくさや収納不足に悩むケースもあるでしょう。
ただし、こうしたデメリットは事前の準備でカバー可能です。家族で絶対に譲れない条件とできれば叶えたい条件を整理しておくことで、プラン選びの判断基準になります。
どうしても希望が叶わない場合は、規格型でもカスタマイズに柔軟なメーカーを視野に入れておくと安心です。
オプションによっては高額になる
ローコスト住宅の本体価格には、最低限の仕様のみが含まれていることが多く、必要な設備を追加していくと総額が大きくなる可能性があります。
たとえば、網戸やカーテンレール、エアコン、外構工事など、当たり前に付いていると思っていた設備が、オプション扱いになることもあります。
追加費用を防ぐには、価格の安さだけで判断せず、どこまでが標準仕様かを必ず確認しましょう。初回打ち合わせでは標準仕様書をもらい、自分たちの暮らしに必要な設備が含まれているかを一つずつチェックするのがポイントです。
ローコスト住宅メーカーの選び方
ハウスメーカーを比較するときに意識したい4つのポイントを紹介します。
- 予算と総額で比較する
- 住宅性能を確認する
- 口コミや評判を確認する
- 保証・アフターサービスを確認する
選ぶポイントを知っておくことで、自分にあったハウスメーカーを見つけやすくなり、後悔のない家づくりにつながります。
予算と総額で比較する
ハウスメーカーを選ぶ際に、最初に意識したいのは坪単価だけで判断しないことです。坪単価はあくまで建物本体の価格であり、実際の家づくりには付帯工事費や諸費用がかかります。
具体的には、以下のような費用が必要です。
費用項目 | 内容 | 費用目安 |
---|---|---|
地盤改良工事 | 地盤が弱い場合に必要。調査結果によって費用が変動 | 数十万~数百万円 |
外構工事 | 門・塀・駐車場・庭などの施工。規模や内容によって費用が異なる | 100〜300万円 |
諸費用 | 登記費用、住宅ローン手数料、火災保険料、印紙税などが含まれる | 100万~200万円 |
とくに地盤改良費は、土地の状況次第で大きく変動します。事前に「地盤サポートマップ」などを活用して、あらかじめ情報収集と予算の確保をしておくことが大切です。
住宅性能を確認する
どれだけ価格を抑えられても、家族が安全・快適に暮らせない家では本末転倒です。なかでも耐震性と断熱性は、ローコスト住宅でも妥協したくない大切なポイントです。
耐震性は、建築基準法の最高ランクである耐震等級3相当を基準に選ぶとよいでしょう。断熱性能については、断熱の効き具合を示すUA値の目安や、ZEH基準に対応しているかを確認しておきましょう。
断熱性・省エネ性の高い住宅は、光熱費を抑えられるうえ、補助金が受けられるケースもあります。初期費用が少し上がっても、高性能な家を選ぶことで将来的な家計の負担を軽くできるため、賢い投資として検討する価値があります。
口コミや評判を確認する
口コミサイトやブログ、SNSなどを活用して、担当者の対応、施工の仕上がり、アフターサービスなどを調べておきましょう。
一つの意見に振り回されず、複数の声からよくある評価の傾向を見極めるのがポイントです。とくにフランチャイズ展開しているメーカーでは、地域ごとに対応の差があるため、気になる支店の評判は念入りに確認しておくと安心です。
あわせて、完成見学会に参加して実際の仕上がりや住み心地を自分の目で確かめておくと、より納得のいく判断につながります。
保証・アフターサービスを確認する
家づくりは、完成したら終わりではなく、住み始めてからが本当のスタートです。将来のトラブルに備えて、保証やアフターサービスの内容は必ず確認しておきましょう。
法律で義務付けられている10年保証に加えて、初期保証を20年・30年に設定しているメーカーもあります。ただし、多くの場合、保証の延長には有料の点検やメンテナンスが条件となります。
契約前には、保証期間や延長の条件と費用、定期点検の内容と費用負担の3つを確認しておくと安心です。長く快適に暮らすためには、保証やアフターサービス制度を明確に提示し、誠実に対応してくれるメーカーを選ぶことが大切です。
ローコスト住宅で失敗しないコツ
ローコスト住宅で失敗しないための4つのコツを紹介します。
- 総費用を確認する
- 複数社からの見積もりを取る
- 担当者との相性をチェックする
- 過去の建築事例から学ぶ
上記のコツを知っておくことで、思わぬ追加費用やトラブルを避け、安心して家づくりができるでしょう。
総費用を確認する
ローコスト住宅で失敗しないためには、建物本体価格だけでなく、付帯工事費や諸費用を含めた総費用を事前に把握することが大切です。
よくある失敗例として、見積もりに含まれていなかった費用が後から発生し、最終的に予算を超えてしまうケースがあります。たとえば、地盤が弱い土地では100万円以上の地盤改良費が追加でかかることもあります。
坪単価は総額の約7割にすぎず、残りの3割にあたる費用も考慮した予算計画が必要です。
契約前には、付帯工事や諸費用を含めた総額の資金計画書を出してもらいましょう。
複数社からの見積もりを取る
家づくりで後悔しないためには、1社だけで即決せず、必ず複数のハウスメーカーや工務店から見積もりを取ることが大切です。3社以上に相見積もりを依頼することで、価格はもちろん、各社の標準仕様や提案内容の違いが見えてきます。
同じ予算でも、住宅の性能や設備のグレードに差が出ることは少なくありません。見積もりを依頼する際は、全社に同じ条件を伝え、比較しやすくするのがポイントです。
また、「〇〇工事 一式」など曖昧な表記がないか、キッチンや外壁の品番まで細かく記載されているかを確認しましょう。仕様までしっかり比較することで、価格と品質のバランスが取れた、納得できる一社を選ぶことにつながります。
担当者との相性をチェックする
家づくりでは、ハウスメーカーや工務店を選ぶだけでなく、誰と進めるかも重要です。数ヶ月にわたって打ち合わせを重ねるからこそ、担当者との相性や信頼関係が満足度を大きく左右します。
たとえば、「このプランの注意点は?」と質問したときに、デメリットも含めて誠実に説明してくれるかどうかは見極めポイントです。
スペックや価格だけで判断せず、「この人になら安心して任せられる」と思える担当者かどうかも、家づくりの成功には欠かせません。
過去の建築事例から学ぶ
パンフレットやモデルハウスを見るだけでなく、実際に建てられた家を見学することで、リアルな仕様や施工の丁寧さを確認できます。
とくに、壁紙の継ぎ目や建具の収まりなど、細かな部分に施工の丁寧さが表れます。可能であれば、築5年〜10年が経過した家も見ておくと、外壁材の劣化やメンテナンス状況もチェックすることが可能です。
ネット情報だけで判断せず、自分の目で確かめることが、後悔しない家づくりにつながります。
まとめ
本記事で紹介したローコスト住宅のランキングは、あくまで参考のひとつです。大切なのは、価格だけで判断せず、家族にとって本当に合う一社を自分の目で見極めることです。
ハウスメーカーを選ぶ際には、坪単価だけでなく土地代や付帯工事費、諸費用を含めた総額で比較しましょう。そのためには、同じ条件で複数のメーカーから見積もりを取ることがおすすめです。
将来の暮らしまで見据えて、納得できる家づくりを進めることで、理想の住まいを実現できるでしょう。