宮崎で家を建てる前に知っておきたい資金計画の重要性
宮崎でマイホームを検討する際、物件探しや間取りの検討よりも先に取り組むべきなのが「資金計画」です。資金計画を曖昧なまま進めると、予算オーバーや住宅ローン返済の負担増など、取り返しのつかない事態を招く可能性があります。
資金計画が重要な理由は、予算オーバーを防ぐ、住宅ローン返済が生活を圧迫しない、希望する土地・建物の条件を現実的に設定できるという3点です。宮崎県では建築費の高騰が続き、県内の新設住宅着工戸数は2025年4月~11月の累計で前年同期比約20%減少しています(出典:宮崎県「新設住宅着工戸数の推移(PDF)」)。慎重な資金計画がこれまで以上に重要です。
宮崎県で家を建てるのに必要な費用の相場
住宅金融支援機構の「フラット35利用者調査」によると、2024年度に宮崎県で注文住宅を建てた人の平均費用は約4,638万円(建築費用約3,755万円、土地取得費用約883万円)でした。ただし実際の費用は建物の規模や仕様、土地の立地条件によって大きく変わります。
建物本体や土地代以外に、登記費用、住宅ローン関連費用、火災保険料・地震保険料、引越し費用、家具・家電購入費、外構工事費などの諸費用が発生します。一般的に諸費用は物件価格の5〜10%程度が目安です。4,600万円の住宅であれば、230万円〜460万円程度を見込んでおく必要があります。
資金計画の立て方【6つのステップ】
STEP1: 現在の家計状況を把握する
資金計画の第一歩は、現在の収入と支出を正確に把握することです。毎月の固定費(家賃、光熱費、通信費、保険料など)と変動費(食費、交際費など)を整理し、実際にどれくらい住宅費に充てられるかを確認しましょう。現在の家賃や貯蓄のペースも重要な判断材料になります。
STEP2: 自己資金(頭金)を確認する
物件価格の2割以上を自己資金として用意すると借入条件が有利になります。ただし、生活予備費として3〜6ヶ月分の生活費は手元に残しておきましょう。すべての貯蓄を頭金に充ててしまうと、引っ越し後の急な出費に対応できなくなるリスクがあります。
STEP3: 総予算を設定する
自己資金と借入可能額(STEP4で算出)を合わせた金額が、物件購入の総予算の目安となります。この段階で、建物本体費用だけでなく、土地代、諸費用(物件価格の5〜10%程度)、外構工事費なども含めた現実的な予算の上限を決めることが重要です。
STEP4: 年収から借入可能額を計算する
年収の5〜7倍程度が借入可能額の目安ですが、返済比率は30%以内が安全です。例えば年収500万円なら月々約15万円、年収600万円なら月々約18万円が返済額の目安となります。金融機関の審査では年収に対する返済負担率が重視されるため、無理のない範囲で設定しましょう。
STEP5: 住宅ローンの種類と金利タイプを選ぶ
住宅ローンには「銀行ローン」「フラット35」「その他」の3種類があります。地元金融機関は取引実績に応じた金利優遇がある場合が多く、フラット35は全期間固定金利で長期的な返済計画が立てやすいのが特徴です。
金利タイプは大きく分けて3つあります。変動金利型は当初金利が低いが将来上昇リスクあり、固定金利型は返済額が一定で計画的、固定期間選択型は一定期間固定後に選べる柔軟性があります。2026年2月時点では長期金利が上昇傾向にあるため、将来の金利動向も考慮して選びましょう。
STEP6: 返済計画をシミュレーションする
元利均等返済は毎回の返済額が一定、元金均等返済は当初負担が大きいが総利息が少なくなります。返済期間を長くすると月々の負担は減りますが総利息は増えるため、繰上返済の活用も検討しましょう。金融機関のホームページにある返済シミュレーターを使って、具体的な数字で確認することをおすすめします。
宮崎で利用できる住宅ローンと金融機関の選び方
宮崎の主な金融機関
宮崎で住宅ローンを組む際には、地元の金融機関と全国展開のネット銀行など、複数の選択肢があります。
宮崎銀行は、「たまるーじ倶楽部」というポイントサービスを提供しており、各種取引に応じてポイントが貯まり、ローン金利の割引などの特典が受けられます。また「みやぎん住まいのプラザ」では、平日だけでなく休日も専門スタッフが住宅ローンの相談を受け付けています。キッズコーナーも完備されているため、小さなお子様連れでも安心して相談できます。(出典:住宅ローン | ローン | 宮崎銀行)
宮崎太陽銀行は、地域密着型の金融機関として、宮崎県内での家づくりをサポートしています。地元の不動産情報や工務店とのネットワークを活かした提案も期待できます。(出典:宮崎太陽銀行)
JAバンク宮崎は、農協の組合員であれば優遇金利が適用される場合があり、「一般型」「100%応援型」「借換応援型」など複数の住宅ローン商品を用意しています。(出典:住宅ローン – JAバンク宮崎)
これら地元金融機関のほか、全国展開のネット銀行も選択肢に入ります。ネット銀行は店舗を持たない分、金利が低めに設定されていることが多いですが、対面での相談ができない点は注意が必要です。
金融機関を選ぶ際の比較ポイント
金融機関を選ぶ際には、単純な表面金利だけでなく、実質金利で比較することが大切です。実質金利とは、金利に加えて事務手数料や保証料などの諸費用を含めた実際の負担を示す指標です。
団体信用生命保険(団信)の内容も重要な比較ポイントです。基本的な団信は無料で付帯されますが、がん保障や三大疾病保障などの特約を付ける場合は金利が上乗せされることが一般的です。金融機関ごとに団信の内容や特約には違いがあるため、比較検討が重要です。
審査基準も金融機関によって異なります。勤務年数や年収の条件、自営業者への対応など、事前に確認しておくとスムーズです。
さらに、サポート体制も見逃せません。住宅ローンは長期間の付き合いになるため、相談窓口の充実度やアフターフォローの体制も選択の際の重要な要素となります。
2026年に活用したい住宅ローン控除・補助金制度
住宅ローン控除は2030年まで延長され、控除率0.7%×最長13年間で最大409.5万円(子育て世帯・若者夫婦世帯は最大455万円)の節税効果があります。子育て世帯及び若者夫婦世帯は借入限度額が500〜1,000万円アップします。2024年以降の新築は省エネ基準適合が必須で、ZEHや長期優良住宅などの高性能住宅ほど大きな税制優遇が受けられます。
※最新の制度内容は、国土交通省「住宅ローン減税」でご確認ください。
そのほか、子育てエコホーム支援事業の後継制度や地域型住宅グリーン化事業など、省エネ住宅向けの補助金制度があります。宮崎県や各市町村独自の移住者向け補助金や三世代同居支援補助金も活用できる場合があります。
宮崎県で利用できる補助金・助成金については、下記の記事にまとめてあります。
資金計画で失敗しないための注意点
予算オーバーの主な原因は、オプション追加による建築費の増加、外構工事費の見積もり不足、引越し費用や家具・家電購入費の未計上です。優先順位を明確にし、外構工事費(数十万円〜100万円以上)や新生活に必要な費用も最初から予算に組み込みましょう。
住宅ローンは長期返済となるため、教育資金や老後資金など人生全体のライフプランを考慮した資金計画が必要です。住宅ローン返済と教育費のピークが重ならないよう計画し、できれば定年退職前に完済できる計画が理想です。車の買い替えや家のメンテナンス費用など、様々なライフイベントに対応できる余裕を持ちましょう。自分たちだけで判断が難しい場合は、ファイナンシャルプランナー(FP)への相談も検討してください。
宮崎で理想のマイホームを実現するために
宮崎で家を建てる際には、まず資金計画をしっかりと立てることから始めましょう。自己資金と借入額のバランスを考え、無理のない返済計画を組むことが、その後の快適な暮らしにつながります。
2026年は建築費の高騰が続く厳しい市場環境ですが、住宅ローン控除や各種補助金制度を最大限活用することで、負担を軽減することができます。地元の金融機関と全国展開の金融機関を比較検討し、自分たちに最適な住宅ローンを選びましょう。
資金計画は専門的な知識が必要な部分も多いため、工務店やハウスメーカー、ファイナンシャルプランナーなどの専門家への相談を積極的に活用することをおすすめします。信頼できるパートナーとともに、宮崎で理想のマイホームを実現してください。

























































