福岡県で広がる土間のある家の魅力
福岡県は都市部と自然がバランス良く共存し、アウトドアや趣味を楽しむ方が多いエリアです。住宅需要が高く、子育て世代や共働き世帯からも「使い勝手のよい家」が求められています。
こうしたニーズから、「土間のある家」が注目され、福岡市や郊外でも玄関土間や土間リビングを採用する施工事例が増えています。
土間スペースは、ベビーカーや自転車、アウトドア用品の収納、DIYや趣味の作業場、子育てやペットとの快適な暮らしなど、多様な用途で活用され、幅広い層から支持されています。
全国的な家づくりトレンドに加え、福岡でも多彩なライフスタイルに合わせた「土間のある家」が今後も人気を集めていきそうです。
土間のある家とは
「土間のある家」とは、建物内部に土間(コンクリートなどで仕上げた土足利用可能な床)スペースを設けた住宅のことです。玄関の延長として広い土間玄関を設けたり、リビングと一体化した土間リビングを作ったりと、その形態はさまざまです。土間部分は室内でありながら外部と直結した半屋外空間で、アウトドアと室内をゆるやかに繋ぐ役割を果たします。
玄関土間
もっともポピュラーなのが玄関土間です。玄関ホールを広めの土間にすることで、靴のまま上がれるゆとりあるエントランス空間を実現します。ベビーカーや自転車、アウトドア用品など屋外で使う道具も玄関土間にそのまま置けるため、室内をスッキリ保ちやすく実用的です。
土間リビング
リビングの一部または隣接空間を土間にした土間リビングも人気のプランです。リビングとフラットにつながる土間を設け、大開口の窓からそのまま庭やテラスに出られる設計にすれば、室内にいながらアウトドアリビング感覚で過ごせます。
土間収納・趣味スペース
土間を収納や趣味の部屋として活用するケースも増えています。玄関脇に土間続きのシューズクロークを設ければ、靴や傘はもちろんアウトドア用品やスポーツ用品までたっぷり収納可能です。また趣味のDIY作業や自転車いじりができる土間のホビールームを設ける例もあります。
土間のある家のメリット
屋内外をゆるやかにつなぐ開放空間
土間を設けることで、家の中と外とをゆるやかにつなげることができ、住まい全体に開放感が生まれます。庭やテラスと一体化した土間空間は、視覚的な広がりを演出し、アウトドアリビングのように過ごすことも可能です。晴れた日は窓を開け放ち、家族や友人と気軽に外と中を行き来できる住まいとなります。
趣味や収納に活用できる多目的スペース
土間部分は、収納や趣味スペースとしても大変便利です。例えば自転車やバイクを置いてメンテナンスをしたり、DIY作業を楽しんだりと、汚れやすい作業でも周囲を気にせず取り組めます。アウトドア用品やベビーカー、スポーツ道具の収納場所としても重宝し、室内の居住空間をすっきりと保てるのも大きなメリットです。
夏は涼しく風通しが良い
福岡は夏の蒸し暑さがある一方、冬場の冷え込みもあるため、土間の床が熱を溜めにくく、風通しを工夫した間取りは一年を通して快適です。リビングや玄関の大開口で風を招き、自然換気が心地よい空間をつくります。
汚れを気にせず使え、家の中を清潔に保ちやすい
土間は土足で出入りできるため、多少の汚れを気にせず使えるのが特徴です。子どもが泥んこになって帰ってきても、まず土間で靴や汚れを落としてから上がれるので、室内を清潔に保ちやすくなります。ペットの足拭きや雨の日のレインコートの干し場としても便利に活用できます。
土間のある家のデメリット・注意点
計画次第では建築コストが増加する
土間スペースの施工や専用の設備工事が必要となるため、間取りや仕様によっては建築コストが上がる場合があります。土間の広さや仕上げ材、設備内容によって費用が変動するため、予算内で実現できるプランを住宅会社とよく相談することが大切です。
冬場に冷え込みやすい
コンクリート土間は夏は涼しい反面、冬場は冷気を伝えやすい性質があり、断熱対策を怠ると底冷えしてしまうことがあります。土間部分の下に断熱材をしっかり施工したり、床暖房の導入を検討するなど、快適性を保つための工夫が重要です。
ホコリや虫が入りやすく掃除の手間も増える
土間は屋外とつながる空間のため、どうしてもホコリや虫が入りやすくなります。大きな開口部がある場合は特に注意が必要で、網戸の設置やこまめな掃除など、日々の手入れを心がけましょう。季節によっては防虫対策も大切です。
居住スペースや動線とのバランスに注意
限られた床面積で土間を設ける場合、他の居住スペースや生活動線とのバランスも大切です。家族構成やライフスタイルに合わせて、適切な広さや配置を検討することがポイントとなります。居住空間を圧迫しないよう、間取り全体を考えてプランニングしましょう。
土間の設置費用
土間スペースを設ける場合、通常の住宅より追加コストがかかりますが、中庭や地下室を作る場合と比べて大きな費用負担にはなりにくいのが特徴です。
例えば3帖程度の玄関土間であれば、仕上げ材や設備内容にもよりますが約50万円~150万円程度が目安となります。より広い土間リビングや本格的な土間収納スペースを作る場合でも、約60万円~200万円の範囲に収まることが多いです。
なお、土間部分に床暖房や高級タイルなどを採用する場合は追加費用が発生します。希望や予算に応じて、住宅会社と相談しながらコストバランスの良いプランを検討しましょう。
福岡県の土間のある家の建築価格と坪単価
坪数 | 本体価格 | 土間施工費用 | 合計費用 | 坪単価 |
---|---|---|---|---|
30坪 | 約2,150万円〜2,350万円 | 約50万円〜150万円 | 約2,200万円〜2,500万円 | 約73.3万円〜83.3万円 |
35坪 | 約2,520万円〜2,800万円 | 約60万円〜175万円 | 約2,580万円〜2,975万円 | 約73.7万円〜85.0万円 |
40坪 | 約2,900万円〜3,200万円 | 約70万円〜200万円 | 約2,970万円〜3,400万円 | 約74.3万円〜85.0万円 |
※土間の施工費用は、住宅の形状や規模・設備仕様によって増減します
※本体価格には外構費・付帯工事費・諸費用・土地代は含まれていません
※坪単価はオプション内容や建築地の条件などによって変動します
福岡で土間のある家に対応した住宅会社を選ぶポイント
- 土間付き住宅の施工実績が豊富か
- プランの柔軟な対応ができるか
- 福岡の気候・風土に合った家づくりが得意か
- 断熱・気密や通風計画、防犯面への配慮があるか
- モデルハウスや完成見学会で「土間空間の実物」を体験できるか
土間のある家はどんな人に向いている?
土間のある家は、ライフスタイルや家族構成、趣味・将来の暮らし方にこだわりたい幅広い方におすすめできる住まいです。例えば、次のようなニーズがある方に特に人気があります。
アウトドア好き・アクティブな暮らしを楽しみたい方
サーフィンや釣り、自転車、キャンプなど、アクティブな趣味を日常的に楽しみたい方には土間がぴったり。屋外で使った道具やギアを家に持ち込みやすく、手入れや収納がしやすいため、趣味の時間がもっと充実します。
子育てファミリー・家族の成長に合わせて暮らしを変えたい方
小さなお子さんのいるご家庭では、土間が泥遊びや水遊び、三輪車の練習など“遊び場”や“泥落とし場”として活躍します。子どもが成長した後は、収納や趣味スペース、学習スペースに活用できるなど、家族のライフステージに合わせて用途を変えやすいのも魅力です。
ペットと快適に暮らしたい方
犬や猫などのペットと暮らすご家庭では、土間が足洗いやケアスペース、休憩場所として活躍します。散歩帰りの足拭きや、抜け毛・汚れも土間でケアできるので、室内を清潔に保ちやすくなります。ペットがのびのび過ごせる場所としても人気です。
DIY・ものづくりや収納にこだわりたい方
DIYやガーデニング、バイク・自転車いじりなど“ものづくり”を楽しみたい方にとって、土間は作業スペースや工具の収納場所として理想的な空間です。水や汚れを気にせず作業でき、室内のフローリングを汚す心配もありません。
家の中と外をゆるやかにつなげたい方
屋内外の境界を感じさせない伸びやかな暮らしが理想の方、リビングから庭までスムーズにつながる開放感のある間取りを求める方にも土間のある家はおすすめです。家族や友人と土間でバーベキューやホームパーティーを楽しむなど、多目的に活用できます。
自分らしい住まいづくりを楽しみたい方
「よくある家」では満足できない、自分らしいライフスタイルや家の個性を大切にしたい方には、土間のある家は最適です。インテリアや間取りにこだわりたい方、家を「育てる」楽しさを味わいたい方にも人気があります。
土間のある家はアウトドア派、子育てファミリー、ペット世帯、DIY好き、開放的な暮らしを目指す方など、多様なライフスタイルに対応できる柔軟性が魅力です。自分たちらしい暮らしを叶えたい方は、ぜひ土間のある家を検討してみてください。
まとめ
土間のある家は、屋内外をゆるやかにつなぎ開放感と実用性を両立できる魅力的な住まいです。福岡の気候とも相性が良く、家族やペットがのびのびと過ごせる快適な環境を実現できます。
一方で、冬場の冷え込みや虫対策、コスト面など注意すべき点もあります。土間を取り入れる際はデメリットも理解し、断熱計画やメンテナンス方法まで含めて検討することが大切です。実績ある住宅会社と相談しながら、ご家族に合った最適な土間プランを考えていきましょう。
まずは気になる会社の資料請求をしてみましょう
「この会社のプラン、良さそうだけど詳しく知りたいな…」と思ったら、まずは気になる住宅会社に資料請求をしてみましょう。パンフレットや施工事例集を取り寄せて比較することで、各社の提案するプランや予算感、自分たちの希望との相性が具体的に見えてきます。3〜7社程度を目安に資料請求し、じっくり検討するのがおすすめです。
各社のカタログには間取り図や設備仕様、価格例など情報が満載です。家族で目を通しながら「このプランなら土間も作れそう」「この会社はデザインがおしゃれだね」と話し合うのも、家づくりの第一歩として有意義な時間になります。
また、内ではモデルハウス見学会や完成住宅内覧会を随時開催している会社も多数あります。
気になる会社があれば、ぜひ見学予約や個別相談会に参加してみてください。実物を見ることでプランへの理解が深まり、担当者に直接質問することで不安も解消するはずです。